下里瀬(くだりせ)から、いよいよ屈指の難所のフスベへと入ります。
といってもフスベが難所と知ったのは現地を歩いたあとのことで、それまで知りませんでした。「知らぬが仏・・」とはこのことです。(笑)
下里瀬の集落の中ほどで山道に入りますが、見落としました。
間違いは良く有りますが、後で思うのは、・・・
看板を見落としたり、地図の確認をしなかったりで、・・・
結局は自分のミスがほとんどです。
ま、それもまた楽し・・、で、あまり気にしませんけどね。
フスベの手前に車坂があり、これがまた急な坂道でした。
最近、坂道はふうふうと息が切れるなぁと思っていましたが、どうもそれだけではないようできっと坂が急なんですね。歳のせいでなく急坂のせいにしておきま
しょう。休み休み登りました。ハイ。坂の上には、秋葉様が祀ってありました。
下里瀬から車坂に向かう辻。左に曲がるのですが見逃してしまいました。↓
車坂に入る道はタンポポの咲く道(矢印が塩の道)を行きます。↓
車坂の秋葉様。右はすぐ姫川の崖でした。↓
秋葉様をお参りして一休みしてから歩き始めました。
山の斜面の巻き道ですが、最初は歩きやすかった道も、だんだんと狭くなり人一人どころか、けもの道のごとく・・、となり、
また、斜面も急で眼下には姫川の谷が見え、一歩間違えれば谷底・・で、極めつけは、崩れたばかりと思われる崖でした。
よくぞ、こんな道を荷をつんだ人馬が通ったもんだ・・、と感心するばかりです。
今日は、登山靴でよかったな・・とつくづく思いました。
フスベの巻き道。↓
眼下に見える姫川。↓
道などなくなった崩れた崖を歩く。通り終えてから撮影しておいた。↓
石仏と細い道。↓
「南無阿弥陀仏」の石塔。一歩間違えれば仏様。実感。↓
道沿いの石仏と「南無阿弥陀仏」の石塔がもの言わずとも過去を物語っていましたし、そして、フスベを終えた道ではこんな一句もありました。
「玉の汗 難所のフスベ 一つ越ゆ」・・・・。
枝に下がった一句が胸をなでおろす。↓
難所を越えて開けた場所に出て、ホッと一息。↓
矢印が歩いてきた「塩の道」草だらけ、夏になったらどうなるんだろう。↓
フスベの狭い道を下を見ながら慎重に歩いているとき、熱い視線を感じて、ふと見れば、カモシカがすぐそこにいました。
こんな近くでカモシカに会うなんて・・、感激!。
近くにいて目を合わせたカモシカ。↓
カモシカは、まったく動かず、じ〜っと目をそらさず見つめていました。
カモシカには何度か出会っていますが、こんなに近くは初めてです。
ず〜っと昔からフスベを通る人たちを見守っていたのかもしれませんね。
つづく・・・。
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