「熊倉の渡し」は現在はありませんから、奈良井川の平瀬橋と梓川のあずみ橋をグル〜っと回るようなのですが、今回は船で渡ったことにして、ここから豊科に向かいます。
平坦な道のりを山(アルプス)に向かうように歩いていきます。常念岳をほぼ正面に景色も良くしかも坂を超え川を渡ってきた後ですから昔ものんびりと歩いた
と思います。
「熊倉の渡し」側から見る平瀬城跡(正面の山)。↓
「熊倉の渡し」場の現在の犀川。↓
仏法寺の百体観音。↓
熊倉の集落を抜けると展望が開け、山々が見える。↓
八坂神社内の石仏。↓
豊科駅。↓
歩いていますと時々廃屋が見受けられます。荒れた家に遭遇しますとなにやら寂しい気になります。なんらかの理由で住人がいなくなったんでしょうが、どんな
事情があったんだろう〜と、ふと考えてしまいます。
「塩の道」沿いではないのですが、豊科駅前の通りを歩いていたところ廃屋があり、ふと目にした表札には「田淵行男」とありました。
「田淵行男」といえば常念岳を愛した山岳写真家、蝶の研究、あるいは雪形などで知られた人であります。安曇野には「田淵行男記念館」があり私も何度か足を運び、
また、記念館主催の常念岳登山にも参加したことがありました。
もしかして同姓同名?もありうるかな、などと思いましたが、たまたまお隣のご主人がお庭にいらしたので、伺ってみましたら、やはりあの「田淵行男」さんの
お宅で間違いなく亡くなるまでこちらに住んでいたそうです。思わぬ発見をしたような気分になったのですが、廃屋という現実がなにか時の流れとわびしさを感じ
ました。
主のいなくなった田淵行雄邸。↓
つづく・・・。
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