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 40.出口は入口だった〜菅沼峠へ 

「さとみち」を過ぎますと、しばらくの間はアスファルト道路が続きます。アスファルト道路は面白くありませんが、そこは車の量が少ない田舎道ですのでのんびりと 歩きます。

小滝川に出るまで下り道が続きます。昔、吊り橋があったところにお地蔵さま(小坂地蔵)が残されていました。川を渡ると次は「菅沼峠」への登りとなります。中腹 途中にある「字切り地蔵」からアザキリ沢をわたる古道があったらしいのですが、現在は不通ということなので今はりっぱな「朝霧橋」を渡って行きます。もうすぐ菅 沼峠というところで短い古道が残されていました。イメージでいうとU字に巻いてゆく車道を直登ぎみに登って行く道・・、です。この道も人が歩いた形跡はありませ んでした。

小滝川の小坂地蔵。↓

菅沼峠の手前の字切り地蔵。↓

アザキリ沢にかかる朝霧大橋。↓

朝霧大橋より明星山が見えた。↓

アザキリ沢の深い谷と朝霧大橋。↓

林道から別れて古道へ入る。

荒れた道は、もう慣れっこになってしまってあわてることはなくなりました。(笑)
そんな道ですが、カタクリやキクザキイチゲなどの花が草や倒木の間から顔を出しています。出来るだけ踏まないように歩くうちに出口に到着しました。出口には道標が ありました。

もう慣れっこになった笹薮の道。↓

倒木の下からカタクリの花が・・・。↓

ホオノキの花・・・。↓

林道に出た、古道の出口です。道標もありました。↓

道標を見るとかすれて消えかけた文字が書かれてありましたが、それを見て・・・、納得したことがありました。

これまで何度となく古道の出口に道標があって入口にはなく分かりにくくて見過ごしたりしていました。入口にも道標があったらな・・・、と思っていました。道標も 倒れていたり壊れていたりしていたので単に整備がされていない・・のだと思っていました。
ところが、この道標を見て今までの疑問がす〜っと解消されました。

道標には・・・、
「松本街道、塩の道入口」、
と、書かれておりました。

道標に書かれていた文字。↓

私は、信州側から歩いてきたので当然「はいりぐち」が入口だと思っていましたが、ここはもう越後の糸魚川、考えてみれば、松本に向かう道筋なのです。街道の名前 も変わり、入口出口も変わって当たり前でした。

目からウロコが落ちたところで・・・、

つづく・・・。

 40.出口は入口だった〜菅沼峠へ 

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