道を歩いていますと色々なことに出会います。
それは景色であり人であり大きな木であったり生き物や道ばたの草花もあり石仏や建物などいろいろです。
思いがけぬ出会いに遭遇すると、今日、ここに来てよかったな、と、もうそれだけで充分満足してしまいます。フスベの険しい道でカモシカに出会ったときなどは、
まさにそうでした。ある意味、そういう出会いを求めて歩いているのかもしれません。
今回は、紹介しきれなかったものを載せてみました。
(1)ナガハシスミレ
スミレもいろいろと咲いていました。ただ、スミレは種類が多いうえ、似通っていますので、正直、迷います。違いが良く分かっていない、と言ったほうが正解で
しょうか。ですので、多分・・・?、がついてしまうのです。
そんななかで、一目見て他のスミレと違うものに遭遇しました。写真を見てもらえば分かりますが、距(花の後の突きでた部分)が異状に長〜いのです。こんなス
ミレは初めて見ました。これだけの区別点があれば同定も楽ですね。すぐに判明しました。日本海側に分布する「ナガハシスミレ」でした。最初に見つけたのは、
「大峰峠」を過ぎたあたりでしたが、その後、注意してみるとところどころで咲いていました。
主に日本海側で咲く・・・、ナガハシスミレ。↓
距が長いので、テングスミレともいうらしい。↓
(2)マユゲイヌ
私は初めてお目にかかりました。希少種で珍しい・・・?、動物らしいです。カタカナで書くとよけいにそう思えてきますから不思議です(笑)。道沿いの民家で
犬小屋が目に入りました。中にいた動物がこちらを向いてその顔を見たら、思わず、口元がゆるんでしまいました。
なんとも言えないユルキャラの「マユゲイヌ」。↓
(3)アルプスの眺望
5月の北アルプスは絶景です。この日は天気も良く白馬連峰がくっきりと良く見えました。ちょっと、より道をして松川のビューポイントに行ってみました。左から
順に、五竜岳、唐松岳、白馬三山、小蓮華岳の山々です。
水神宮橋から眺める後立山連峰と松川の流れ。↓
(4)トチの木の花。
葛葉峠を下りてくる途中に「ボッカトチノキ」と呼ばれる大木があります。トチノキは、ここだけでなく山のところどころにあって花が咲いていました。大きな木
が多く、また、花も房状でよく目立つのです。花は匂うようでいろいろな虫が来ていました。
葛葉峠のボッカトチノキ。天然記念物。↓
花の蜜を吸いに来たトラフシジミ。↓
(4)アオスジアゲハ
チョウチョはいろいろと出会いました。すでに紹介した「ギフチョウ」を初め、「ミヤマカラスアゲハ」「ウスバシロチョウ」「キタテハ」「クジャクチョウ」など
20種くらいは越えたと思います。その中で、印象に残ったのが「アオスジアゲハ」でした。というのは、2度ほどく出あったのですが遠くに逃げられて写真に残せ
なかったのです。そして、最後の最後で糸魚川の海を見ながら休憩していたら目の前に飛んできたのが「アオスジアゲハ」でした。こりゃ、ラッキー、3度目の正直
ですね。撮れるときは簡単に撮れるもんでございます。
向こうからやってきたアオスジアゲハ。↓
(5)コチョウゲンボウ
数多くの野鳥にも出会いました。出会えそうな野鳥は、一応、季節と環境で予測はします。できれば遭遇したいな・・、と期待するものもありますが、まったく
予期していないのに遭遇する場合もあります。ほんとにもうけものです。そんな野鳥が「コチョウゲンボウ」でした。コチョウゲンボウは、大陸で繁殖するハヤブ
サの仲間で、日本では冬鳥としてやって来る数少ない野鳥です。安曇野でも目撃例はありますが、冬場のことです。「塩の道」で目撃したのは5月初旬、こんなに
遅い時期に目撃したのは私も初めてのことでした。
5月の塩の道で目撃したコチョウゲンボウ。↓
(6)炎の鳥、アカショウビン
できれば会いたいな・・・、と期待した野鳥にアカショウビンがいます。新潟県の山の中を歩くからには、ぜひ遭遇したいと思っていました。そのこともあって、
歩く時期を6月にしたほどです。ですが、声も聞けず、もうダメか・・・と思ったある場所(内緒です)で、遭遇しました。沢沿いの林道を歩いていたとき、何かい
る気配で探していると目の前を横切る赤い鳥が・・・。カメラを構える間もなく写真には撮れませんでしたが、目撃できてラッキーでした。陽の光で赤く輝いたアカ
ショウビンのそのときの情景は目に焼きついていますので一生忘れることはないでしょう。
ですので写真はありませんが、アカショウビンとはこんな野鳥です。
→クリックして見る
(7)クロユリ
赤の次は黒です。国道148号沿いの道の駅小谷には日帰り温泉があります。一風呂あびてソフトクリームを食べるのが、これまた、疲れがとれるのであります。
その一画の小さな庭に一輪の「クロユリ」が咲いていました。場所が場所だけに自然のものではなく、たぶん、植えたんだと思います。こんなところに、と感じな
がらも思いがけなかっただけにちょっと得した気分になりました。これも、出会いの一つに変わりはありません。
道の駅の温泉「深山の湯」。↓
咲いていた一輪のクロユリ。↓
まだまだありますが、とりあえず此の辺で、以上、おまけの付録でございました。
|