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 36.過疎と荒廃のみち 

越後に入っての「塩の道」は、峠を越える道です。雪も深く、また、新道が出来た影響もあるんでしょうか、過疎化や没落した集落を通ります。廃校となった学校跡、住民のい なくなった家、雪で押しつぶされたと思われる建物などを目にします。

田んぼも耕す人がいなくなったのでしょう。草ぼうぼうで良く見ないと田んぼとわからず原っぱのようです。昔は見事だったであろう棚田も今は荒廃して、その面影 もありません。
住民の方のお話では、過疎化は、昭和50年代のころから始まったようです。
過疎がすすめば里山も荒れ、道も荒廃するのは必然で、残された古道も大分荒れたところが多かったです。一面の草で踏み跡もなく、倒木は片付けられていなくて道 をふさぎっぱなしのままのところは何箇所もありました。まさに「道とは、人が歩いてできるもの」であることの証明を教えられた道行でした。

廃校となった小滝小学校。小滝にて。↓

雪でつぶれたと思われる小屋。菅沼にて。↓

寂れた集落。虫川にて。↓

耕されぬ棚田。小滝にて。↓

草薮の道、は数多くありました。須合にて。↓

倒木で道をふさがれる、こともしょっちゅう。「さとみち」にて。↓

道の真ん中に人がすっぽりとはまりそうな大穴。「さとみち」にて。↓

「これが道なのかな?」、「このまま進んでいいのかな?」、と幾度、思ったことでしょう。どうしようもなくなった場合は、引き返せば良いと思いながら足を進め た「塩の道」でした。

つづく・・・。

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