bS09「ハチクマ」
タカの名は「ハチクマ」。文字通りハチを狩るタカだ。ハチクマは、タカの仲間にあって昆虫であるハチを主食とするる点で異色 の存在といえる。「スガレ」で知られるクロスズメバチやオオスズメバチなどの、主に地中に巣を作るハチを狙うことが知られて いるが、今回は樹上の枝先に作られたアシナガバチの巣を捕ろうとしていた。

精一杯首を伸ばしてアシナガバチの巣をついばみ引き寄せるも、なかなか巣が取れない。ハチクマにとって足場の枝はあまりに細く 不安定であった。二度三度と懸命に試みてようやく目的が果たせたようだ。標的になったのは、巣の形状からキアシナガバチでは ないだろうか。

それにしても、大空を飛び翼開長が130cmにもなる猛禽が、込み合う雑木林の中の小さなハチの巣にどのようにたどり着くのか想像も出来ない。

写真1 ハチの巣(黄色の矢印)を狙うハチクマ♀ 
写真2 ついばんだ瞬間
写真3 ついばんだまま巣を引き寄せ捕ろうとする
  2006.6.29 安曇野市明科
写真No1(ハチクマ1)
写真No2(ハチクマ2)
写真No3(ハチクマ3)