bS07「ホンドリス」
里山近くのオニグルミの林は、真夏の暑い陽射しをやんわりと遮り、心地よい緑色の空間をつくる。

ホンドリスたちにとってもこの林は格好の餌場。垂直の幹も彼らにとっては平らに等しいようで、まるで運動会の競争のように樹幹を駆け回り忙しい。餌となる クルミの実に飛びつき、ときにはいくつもの実をくわえて下りてくる。

耳を澄ますと「キュルキュル…」とセミとも鳥とも思える音が響いてくる。リスがクルミの実をかじる音だ。両手で器用に実を回転させながら皮や実を剥いてい く。見ていてなんともほほえましい。

残暑の折、しばらくはオニグルミの林で涼みながら、リスたちを眺めるとしよう。

2006.8 安曇野市
写真No1(リス1)
写真No2(リス2)
写真No3(リス3)