bS05「ルリビタキ」
この冬、野鳥の撮影に挑戦してみた。幸い安曇野界隈には素晴らしい「鳥屋」さんがいて的確なアドバイスをいただき、本当にあ りがたかった。

中でも、ルリビタキがヌルデの実に飛びつく瞬間の撮影に夢中になった。彼らは瞬きもしないうちに実を啄む早業を身に付けて いる。幾つもぶら下がる房状の実の、どれに飛びつくかを見定めて予めレンズを向け、その瞬間を待つ。それには鳥の気持ち を読むしかない。

最初のうちは鳥の姿をファインダーに入れることさえできず、その難しさを痛感したが、幾度か通い続けその習性が分かって くると歩留まりも上がってきた。宝くじのような撮影方法だが、当たった数少ない写真には、肉眼では決して見る事の出来ないル リビタキの生き生きとした表情が写っていた。

そして、昆虫を追いかけているときはまったく眼中になかったヌルデの実が、かくも鳥たちの冬場の食糧として重要であったと知 り得たことは大きな収穫であった。

写真:2006.1〜4 安曇野
写真No1(ルリビタキ1)
写真No2(ルリビタキ2)
写真No3(ルリビタキ3)
写真No4(ルリビタキ4)