bS04「レンジャク」
この冬、安曇野の平地でまったく見かけなかったレンジャクの群れを見つけた。50羽以上はいるだろうか、処分のため野積となっ ているリンゴがお目当てのようである。

この鳥の特徴を訊かれれば、すかさず「せっかち」と答えよう。夢中で餌を啄んでいる最中でも周囲の気配に敏感で、何かを感じ ると大慌てで飛び去り周囲の木々に止まって様子をうかがう。何事も無ければまた次々とリンゴの周りに舞い降りる。

10年ほど前、県内でレンジャクの大量死が紙上を賑わせたことがあった。この主な原因のひとつに、慌てて飲み込んだ木の実が 喉に詰まったことが挙げられていた。また、母によると、私の祖父は「レンジャクは馬鹿だで、木を蹴っとばしゃ落ちてくる」と 話していたとのこと。昔からレンジャクはその性格故にショック死することが多かったのかもしれない。

尾の先が緋色(ひいろ)のヒレンジャクばかりと思っていたら、黄色のキレンジャクも紛れていた。その美しい色と、ひょうひょ うとした風貌に自然と惹かれる。しばらくはレンジャク見たさにリンゴ畑に通うとしよう。

写真:2006.3.18〜21
 安曇野市三郷
写真No1(ヒレンジャク1)
写真No2(ヒレンジャク2)
写真No3(ヒレンジャク3)
写真No4(キレンジャク)