bS03「2月のチョウ」
2月も下旬に入ってからはずいぶんと暖かな日が続いた。4月中旬並みといわれた日には、気温も15℃を記録し汗ばむほどの陽 気となった。2週間ほど前までの厳しい寒さを思うと、あまりに急激な変化に戸惑いと違和感を覚えた。

これだけ暖かくなると、越冬中の虫たちの様子が気になるところ。さっそく雑木林に足を運んでみたところ、スジボソヤマキチョウ が4頭も飛んでいた。このチョウはモンシロチョウの仲間であるが、成虫で越冬することが知られる。南向きの林縁部を低く飛び、 止まった途端、太陽に向けて横倒しの姿勢をとるものや、積もった枯葉の隙間に潜り込もうとするものもあった。活発な飛翔であっ という間に視界から消えていった元気のいい雄もいた。

同じ成虫越冬のテングチョウも、早春の馴染みの顔である。

写真1.2:2006.2.22
写真3.4:2006.2.25
安曇野
写真No1(テングチョウ1)
写真No2(テングチョウ2)
写真No3(スジボソ1)
写真No4(スジボソ2)