bR95「ミヤマカラスアゲハ」
沢水がほどよくにじむ林道には、ミヤマカラスアゲハやカラスアゲハな どの大型のアゲハチョウたちが吸水に集まってくる。ことにミヤマカラ スアゲハが翅を広げると、その金属光沢の美しさには息を呑むほどである。
チョウたちは水を吸う一方で盛んに排出もしている。つまり、飲んだ水 をどんどん出してしまうのである。吸水行動は、体温調節や無機塩類の 摂取のためなどと言われる。集団性があることや、その大半が雄である ことも吸水の特徴である。
最近は林道の多くが舗装され、チョウたちの吸水環境も寂れる一方であ る。

写真1:2005.8.17
写真2〜4:2005.8.16
写真5:2005.8.20 いずれも安曇野
写真3は排出の瞬間(円内)
写真4はオナガアゲハが混じる。
写真5は、落ちていたミヤマカラスアゲハの翅に近づくチョウ 左はオ ナガアゲハ、右はミヤマカラスアゲハ
写真No1(ミヤマカラスアゲハ1)
写真No2(ミヤマカラスアゲハ2)
写真No3(ミヤマカラスアゲハ、排出)
写真No4(ミヤマカラスアゲハ4)
写真No5(オナガアゲハとミヤマカラスアゲハ)