bR91「ゼフィルスたち」
7月も終盤となった。チョウに限って言えば出現のピークを過ぎた感が強い。なかでも青い金属光沢を持つゼフィルス (ミドリシジミの仲間)はチョウ界きっての美麗種が多いため、今のうちにできるだけ撮影をしたいという想いに駆られ、 雑木林へ自然と足が向く。
林道沿いに開けた空間があれば、縄張りを争う2匹の雄同士が、回転しながら絡み合う「卍巴飛翔」に出会う。 輝く緑色の余韻を残し、美しい舞いとも映るが、彼らにしてみれば激しい戦いなのである。ミドリシジミ類の雄が短期間で 色あせていくのは、小さな体に秘めたその激しい気性のせいともいえるだろう。
森の宝石たちの飛翔が見られるのもあと僅かである。

写真1:アイノミドリシジミ♂
写真2〜3:縄張りを見張るジョウザンミドリシジミ♂
写真4〜5:メスアカミドリシジミ♂
写真4:卍巴飛翔
写真6:ウスイロオナガシジミ
写真No1
写真No2
写真No3
写真No4
写真No5
写真No6